てつねこくおりてぃ

私の好きなことを書くブログ

【エッセイ】大きく伸びをして

私にとって楽しいを見つけたら、ブログに書く。
そしていつか、私のブログをまとめて、私の楽しいを集めた本にしようと思っていた。

そう思って書き始めたものの、22年3月を最後に、私はしばらく書けずにいた。楽しい、と思うことそのものがなく、ましてや書きたいとは思えなかったのである。

 

そんな私の楽しいの低迷期は、コロナ禍に重なる。


コロナ禍によって始まったステイホームは、私にとって実に快適に感じられた。多くの人にとっても、いろいろと自粛を強いられたらしい新しい生活様式とやらは、私のこれまでの生活様式とは、さほど変わらなかったし、むしろ標準となっことで、嬉しくもあった。


なのに、である。
私は次第に、楽しさを失い、私の小さな世界は、ぎゅっと圧迫されていったのである。

 

理由は2つあると思う。
1つは、イヤイヤながら参加していた社会的なことがら(職場の飲み会などのイベント)が、多少なりとも、私に楽しさをもたらしていた。

 

もう1つは、これまでは、周りの人が楽しくしていることで、私も楽しい気がしていた。そして、私が楽しくても、周りの人が楽しくないとやっぱり楽しくない。例えるなら、ダイエットしてる人の横で食べる食事は、美味しくないのと同じだ。

 

私は2つ目の理由が、大きく影響を与えたと思っている。上手く言えないが、私の世界は変わらなくても、私の周りの世界が縮むことで、私の世界を縮める圧力が加わったようなのだ。

 

マスクを外して数ヶ月。ようやく私もまた、ブログでも書くか、という気持ちになった。私の生活はこれまでどおりで、変わるところはないが、私の周りでは、楽しそうに世界を膨らませているのだろう。

ちょっと広くなった世界で、私は大きく伸びをして、私の楽しいを探していこうと思う。