てつねこくおりてぃ

私の好きなことを書くブログ

【エッセイ的なもの3】雨

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先日の雨の朝のこと。
いつものように駅へ向かうべく家を出た。
その日は、ゴミ捨ての日でもあったので、いつもより少し、早く家を出た。
 
 
 
カーペンターズの「Rainy Days And Mondays」という曲に、
 
Rainy Days And Mondays always get me down
雨の日と月曜日は いつも私を落ち込ませるの 
 
という歌詞がある。
 
雨が降れば、傘をささなくちゃならない。傘をさしたところで、やっぱり、どこかしら濡れてしまうし、濡れた傘の始末も面倒だ。靴だって濡れて、湿った足元はとても気持ちが悪い。
それが月曜日ともなれば、長い一週間の始まりで憂鬱な上に、雨だなんて、と思う人がほとんどだろう。
 
でも、私は、月曜が雨だとホッとする。 
 
 
 
私にとって雨は、洗濯をしない、布団を干さない、買い物に行かない、花に水をやらないなどなど、やるべきことを取りやめにし、そしてもうのんびり過ごすしかないなという理由になるのです。
それが少し、私をホッとさせ、嬉しい気持ちにさせるのです。
 
それとは反対に、晴れの日は、私に負い目を感じさせます。
私が好きな晴れの日の過ごし方は、どこにも行かないでずっと家にいて、毛布にくるまってお昼寝することです。ですが、よく晴れた日に、どこにも行かずに何もしないで家にいると、なんだかダメ人間になったような気がしてきます。世間的には、晴れた日にはどこかへ出かけて、太陽の陽を浴び、仲間とワイワイとか、
晴れの日は、明るく、元気に、楽しく、そういうふうに過ごすことを、私に強要しているような気がするのです。 
いつも明るく、元気よく、楽しく生きていくなんて、そんな能天気には私は生きていけないなあ。
 
それにしても、薄暗くて暗くてじめじめする雨の日を、嬉しく感じるほど前向きの捉えられるのに、晴れの日を、後ろめたく思うなんて、私の天邪鬼っぷりもここまで来たか。
 
それでも、月曜日の雨は、私に元気なんか出さなくていいから、とにかく行っておいでと、そっと送り出してくれるようで、少し嬉しくなるのです。
 
さてと、明日の天気予報は晴れ。
困ったなあ、明日は美容室を予約しているので、お店まで走っていこうと思っていたんだけど、これじゃあ本当に走って行かなくっちゃならない。調子狂っちゃうなぁ。
 
金曜の夜に、土曜日に雨が降ったらいいのになぁなんて願っているのは、この広い世界で、多分私一人なんじゃないかなぁと思う。
 
 
 

 *エッセイ的なもの

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