いつの頃からか、朝目覚まし時計なしでも、7時過ぎには目覚めるようになった。
カーテン越しに朝であることを確認しつつ、もぞもぞと起き出す。
さあ、今日は何をしよう。
私の休日の過ごし方で、一番のお楽しみは、自分の中に流れる時間のままに生きること。
朝起きる時間も、朝食をとる時間も、食べる時間も全てが自分のタイミング、自分のペースだ。
そのあとはコーヒー。コーヒーも豆からゴリゴリ挽いて飲む。そうしているだけで、1時間くらいはあっという間だ。
以前は、家でのんびりしていると、それが悪いことのように思えて仕方がなかった。
私以外の人は、充実した休日を過ごしているように思えてならなかったし、何かしなくてはと焦りに似た思いで、深く自分を責めたこともあった。
けれど、この頃の私には、むしろ休日に何かできると思っていたこと自体が、思い上がりだったような気がしている。
休日こそ、私の日常だ。大切に大切にのんびりしようと心に決めている。
それと合わせて、私は、小さい頃から好きだったことを、休日の過ごし方の第一に考えるようになった。小さい頃の私は、編み物や裁縫といった手芸全般に、小さい庭をほじくり返して花を育てるのも好きだった。私の根本は、地味すぎる。
大人になるにつれ、周囲の誰かになろうとして始めたことは、結局のところ私じゃないものになろうとしていただけのように思う。
誰のためでもない自分のための休日を過ごせるなんて、なんて贅沢なんだろうと、一人自己満足に浸りながら、今日も自分本位の休日が終わろうとしている。
*エッセイ的なもの