てつねこくおりてぃ

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【エッセイ】目薬さまさま

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いつの頃からだろうか。目を覚ますと、ひどく眼がかすむようになった。

とにかく夜中に目が覚めて、トイレに行こうにも、目がしょぼついてよく見えないし、何より、朝起きて1番肝心なこと、今、何時なのかを確認することが難しくなった。

毎朝、同じ電車に乗らねばならない、しがないサラリーマンの私としては、朝起きて、今何時なのかわからない状態というのは、大問題なのである。

 

そんなこんなで、私は、恐る恐る眼科を訪れた。そこで診断されたのは、ドライアイ(老眼ではない。)。通常、まばたきから10秒くらい眼に涙が乗った状態であるのに対し、私は3秒くらいで涙がなくなるそうだ。長時間、かつ、長年にわたるパソコン操作がたたったようだ。

 先生曰く、「視力も悪くないし、眼の表面に傷もあまりありません。悪いところはないが、しんどい眼という感じ。」とのこと。

また、目覚めの眼の乾きについては、「眼は、まばたきすることで、表面に涙が乗ります。寝ている間は、ままばたきをしないので、眼が乾くのです。」とのこと。

ほほー。知らなかった。

 

この日から、私と目薬の毎日が始まった。

枕元には、寝る前用と寝起き用の目薬が2つ。

朝、目が覚めると、まず目薬をさす。 その水滴は、磨りガラスに落とした水滴のように、私の世界をクリアにする。おお、見える。時間がわかる。

日中は、これまた数時間ごとに目薬をさす。視界が晴れると、気分も晴れるようだ。

そうして数日過ごしてみたら、目薬が切れてくると、眼がごわごわして、耐えられなくなってしまった。

これまで、よくこんな状態で過ごしてきたもんだと、我ながらその鈍さに驚くほどだ。もう、目薬なしには生きていけそうにない。

 

私の眼に映る世界が曇らないように、これからは目薬とともに生きて行こう。

 

世は4Kテレビの時代と聞く。

その画面の美しさと、詳細まで映し出す技術に、女優さんたちは、小じわやシミが映し出されるのではないかと恐れおののいてるとか。

私も鏡を見る前は、極力目薬をささずにおこうかと思っている。 

 

 

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